本当に「頭の良い人」の特徴
驚くほど知識が豊富で、仕事もバリバリとこなす……。世の中にはそんな「頭の良い人」が一定数存在します。
できることなら頭の良い人になりたい、と憧れを持っている人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、頭の良い人の特徴を思考・性格・行動別に紹介していきます。
頭の良さは生まれ持った知性だけに左右されず、後天的に身に付けていくことだってできるもの。「頭の良い人になるには?」のヒントを探っていきましょう。
■頭の良い人の特徴【思考編】
さっそく、頭の良い人の特徴を見ていきましょう。まずは、頭の良い人の思考において。「頭の良い人はこんな考え方をするんだ」と驚くかもしれません。
彼らがどんな考えを抱きながら日々を過ごしているのか、分析していきましょう。
◇(1)論理的な考え方ができる
頭の良い人は、常に論理的な思考をしています。物事には必ず原因と結果があるもの。頭の良い人はそれを冷静に分析できるため、本質をつかみやすいのです。
例えば「今日は早く帰りたいな」と思ったら、そのために仕事をどのように片付ければ良いのか考えて、実行することが大切です。
早く帰る方法をロジック立てて考えられない人は、終わらない原因が分からないままダラダラと働き、結局残業する羽目になってしまうなどの可能性があります
◇(2)物事を客観的に捉えられる
頭の良い人が冷静に見えるのは、常に物事を客観的に捉えているからです。一歩引いたところから物事を見ることで冷静な判断ができます。
主観的にしか物事を考えられない人は、自己中心的な言動が多く、さらには失敗を繰り返しやすい傾向にあります。それは、自分の目線だけで物事を捉えていると周りが見えなくなり、「これ!」と決めたらそれ以外の視野が持てなくなってしまうからです。
慌てず、俯瞰で判断するために客観的な視点を持つよう心がけていきましょう。
◇(3)複数の視点を持っている
頭の良い人は自分の考えをしっかりと持っている一方で、柔軟性も兼ね備えています。
何かトラブルが起こった時、冷静に行動できるのは、複数の視野を持っているからです。
例えば、Aの方法で進めようと論理立てて決めた一方で、後ほどBの方法を取った方が良いかもしれない状況になれば、あっさりその手段を変える判断ができます。
あらゆる視点で物事を捉えているので、その先でミスが起こる可能性などの察知が早く、すぐに方向転換ができるのです。
1つの視点でしか物事を考えられないという人は、まだまだ自分磨きが必要かもしれません。
◇(4)理解が早い
頭の良さにはさまざまな基準がありますが、分かりやすいのは「理解の早さ」です。
理解力とは、物事の道理や内容を正しく把握できる力のこと。理解が早ければすぐに行動に移せます。
「理解の早さ」というスキルは、生まれ持ったものではありません。
今までの経験や知識によって、物事を早く正しく把握できるようになります。なぜなら、過去の事例を頭の中から引っ張り出し、それらと照らし合わせ、似たような経験があれば倣って素早く判断することができるからです。
つまり、努力次第で理解力を高めることは可能なのです。
◇(5)優先順位を常に意識している
頭の良い人は、常に何を最優先すべきなのか考えています。
目の前で複数のトラブルが起こった場合、一度に全てのトラブルを解決できなくて当たり前。優先順位を付けることで効率的に1つ1つのトラブルを解決できます。
作業が止まってしまったり、アウトプットが遅かったりする人は、優先順位を付けることが苦手。今、何を最優先すべきなのかが分かっていません。目の前で起こった複数のトラブルを一度に解決しようとして、結局全てが中途半端になってしまうでしょう。
テンパってしまった時は、まず落ち着いて優先順位を決めることが重要です。
■頭の良い人の特徴【性格編】
続いて、頭の良い人に共通する性格の特徴を考えていきましょう。
前述した「思考」は、その人物の「性格」に基づく部分があります。なぜあのような賢い考え方ができるのか、ヒントが見つかるかもしれません。
◇(1)いつも冷静で感情的にならない
頭の良い人は論理的思考を持ち、物事を客観的に捉えられると先に説明しましたが、その理由は冷静沈着な性格だから。ゆえに、よほどのことがなければ感情的になりません。
感情のままに怒鳴り散らすようなことがないため、人間関係もうまくいきやすいでしょう。
頭の良い人も同じ人間なので、もちろん怒りや悲しみを感じることはあります。しかし、喜怒哀楽のコントロールが上手なので、怒りを覚えても自分の中に収めることができるのです。
◇(2)好奇心旺盛
頭の良い人は好奇心旺盛で、いろいろなことに対して関心を示します。好奇心の強さから「自分の知らないことをもっと学びたい」という意欲へつながるのです。
相手が自分にとって興味のない話をしてきても、一旦は話を遮らず真剣に聞く傾向にあります。そして、少しでも興味を持ったら自分で調べて研究することも。しばらくしたら、そのジャンルについて相手よりも詳しくなっていることもあります。
自分の好みで学びや知識を遮断せず、好みではない分野にも好奇心を持てるのです。
◇(3)向上心がある
頭の良い人は現状に甘んじることがありません。常に上を目指しているので、新しい目標に向かって努力を続けます。
向上心があるおかげで、勉強や仕事において良い結果を出すことができています。
◇(4)粘り強い
頭の良い人は、粘り強く物事に取り組むことができます。困難なことが起こっても、そう簡単には諦めません。
もし失敗しても、失敗した原因を冷静に分析して次につなげるパワーを持っています。
頭の良い人の粘り強さには目を見張るものがあるでしょう。ただ生まれつきの賢さにおごるのではなく、きちんと努力ができるということです。
■頭の良い人の特徴【行動編】
頭の良い人の行動を観察していると、他の人とは明らかに違う動きをすることがあります。無駄がなく、まねをしたくなるような部分が多いでしょう。
では、具体的にそれはどんな行動なのでしょうか。
◇(1)1つのことに集中する
頭の良い人はとにかく集中力が高い傾向にあります。
1つの案件に取り掛かると最後まで集中力を切らしません。その結果、仕事や勉強において良い成績を収めることができます。
誰しも集中すればそれなりに良い結果を残せるものの、集中力はそれほど長く続きません。誘惑に負けないよう、自分を律し、ある程度の我慢をしなければ集中できないのです。
その集中が最高のパフォーマンスにつながることを、頭の良い人は知っています。
◇(2)仕事が早い
頭が良い人は仕事が早い傾向にあります。
他の人が何日もかかる仕事を1日で仕上げて、驚かれることも少なくありません。
仕事が早い理由は、先ほども解説したように優先順位を付けることが得意だから。何を最優先するかを考えることで、効率的に仕事ができます。
また、悩む部分があったら一旦飛ばし、全体像を先に仕上げる手順も仕事が早くなる賢いやり方。大枠が見えると、検討すべき部分の答えが早く見つかることもあります。
◇(3)時間や期限を守る
ビジネスマナーの基本中の基本である、時間や期限の厳守。プライベートにおいても時間を守ることはマナーです。
頭の良い人は「他人に迷惑をかけてはいけない」という意識が強いため、時間や期限はしっかりと守ります。そのため、周囲からの信頼も厚いでしょう。
時間や期限を守るため計画的にタスクをこなし、結果、作業の効率化にもつながっています。
◇(4)質問の意図が的確
頭の良い人の質問はいつも的確。質問内容の範囲を狭め、相手が答えやすいような言葉選びをします。答える人に対して細かな配慮ができるのは、頭が良い証拠です。
例えば「この旅行プランについてどう思う?」という質問をされても、何とも答えにくい人もいるでしょう。
頭の良い人は「この旅行プラン、行ってみたいと思う?」「この旅行プラン、日程や予算に無理はないかな?」など相手が答えやすいよう、具体的に尋ねてくれます。
◇(5)質問すると的確な答えをくれる
反対に、質問をすれば、きっとあなたが求めている答えをくれるはずです。
理解力があり、こちら側が何を求めているかを一瞬で判断します。さらに、頭の中で物事を整理して相手に伝えることが得意なので、分かりやすい回答をくれることが多いでしょう。
頭の良い人は、一言で物事を伝える「要約力」に優れていることも多く、難しい事柄も分かりやすく説明してくれるため、聞き手としてはありがたいはずです。
◇(6)他人に干渉し過ぎない
世の中にはあれこれと人に干渉する人がいますが、場合によってはトラブルの原因になりかねません。
頭の良い人はズカズカと他人の領域に踏み込まず、積極的には他人の事情に介入しないのです。とはいえ、相手が助けを求めてきたら親身になってくれるでしょう。
「干渉しない」というよりは、「干渉し過ぎない」という塩梅で接します。
■頭の良い人になるための6つの方法
頭の良い人になりたいなら、今日から生活習慣を変えていきましょう。日々を変えることで、まずは自分の意識が変わっていきます。
◇(1)本を読む
頭の良い人になるための最もオーソドックスな方法が、本を読むことです。
本からは多くの知識を学べるため、自分の視野が確実に広がります。活字を読むことで集中力を高めることもできるでしょう。
ネットで情報を得ることは悪くないものの、時間をかけて製作された本からしか得られない情報や考え方もあることでしょう。
◇(2)早寝早起きをする
頭の良い人になるためには早寝早起きが基本です。
睡眠不足の状態では仕事や勉強のパフォーマンスが落ちてしまうため、十分な睡眠時間は欠かせません。夜は早めに寝て、朝は早めに起きる努力をしましょう。
朝起きてから会社や学校へ行くまでの間に、冴えた頭で勉強や読書をするとなお良いでしょう。睡眠は1日の記憶を整理する時間。朝起きた瞬間は頭がすっきりしていて勉強するのに最適です。
◇(3)行動する前に目的を決める
行動を起こす前に、はっきりとした目的を決めることも重要です。
自分は何をしたいのか、何を伝えたいのかを決めておくと、行動にブレが生じません。目的意識があるかないかで、結果の出方が全く変わってきます。
◇(4)まずは何事にもチャレンジする
人間を成長させる原動力は好奇心です。「これくらいで良いかな」と妥協すると、それ以上の成長は望めません。
強い好奇心を持つことで徹底的に追及するようになり、結果的に自分の知識が深まります。
まずは興味があることを探し、それに関係する趣味や勉強にチャレンジするのもおすすめ。 新しいことに挑戦すると視野が広がり、今までと違う視点で物事を捉えられるようになっていくはずです。
◇(5)タイムマネジメント能力を上げる
タイムマネジメントとは、時間の使い方を改善することによって生産性を上げること。
限られた時間の中で常に「今、何をすべきか」を考えて実行すれば、無駄のない仕事運びが身につきます。
努力次第で誰でも頭の良い人に近付ける!
頭の良い人と聞くと、「生まれ持って何かしらの才能を持っている人」というイメージを持つことが多いのではないでしょうか。
確かに生まれつき頭の良い人は存在します。しかし、どちらかといえば生まれ持ったものよりも「頭をどう使うか」の方が重要なのです。
今回紹介した頭の良い人の特徴を知れば、自分が頭の良い人なのか、そうでないかが見えてくるかもしれません。もしもそれが自分とは程遠い特徴だったとしても、がっかりしなくて大丈夫です。
生活習慣や考え方を変える努力をすれば、頭の良い人に近付けます。この記事で得たコツを活用し、あなたも頭の良い人を目指してみませんか?