ずっとラブラブなカップルは「心理的安全性」が高い! 7つの簡単チェック&高め方
「心理的安全性」という言葉を知っていますか?ビジネスと強い関わりを持っている心理学用語で、ビジネスだけでなく恋人や家族・友人との対人関係においても重要な概念となっています。今回は、恋愛における心理的安全性の重要さやメリットのほか、彼氏との心理的安全性レベルの測定方法や高め方についてご紹介します!
Google社の研究発表で、「心理的安全性」というキーワードが使われました。サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)という英語を和訳したものです。
これは、ビジネスと強い関わりを持つ心理学用語で、『チームの構築に最も重要なものである』とされています。
ビジネスではもちろん、恋人や家族・友人との対人関係においても、とても重要な概念となっているため、ご紹介いたします。
心理的安全性って何?
心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。
会社の業績を伸ばすため・個人のアイデンティティややりがいのために、自由な発想で思い通りの動きができるか?「チームの中でミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思えるか?
これは、『心理的安全性』の確保ができているかどうかに左右されます。
また、心理的安全性が高いチームのメンバーは離職率が圧倒的に低いとされています。
恋愛における心理的安全性って?
例えば、あなたが雨の日に出かけたいと思ったとします。彼氏はもしかしたら雨が嫌いかもしれません。
それでも相手に「雨だけど出かけたいよ」と伝えることができますか?
心理的安全性が低い場合
もしも、何事にも否定的な彼氏だった場合、自分の意見を伝えたら否定されてしまうのではないか?雨なのにどうして?とバカにされるのではないか?など、不安を感じ、思った通りの行動ができない状況に陥ります。
この場合は、心理的安全性が低い状態と言えます。
心理的安全性が高い場合
心理的安全性が高い状態のカップルは、「雨だけど出かけたい」という自分の気持ちを素直に伝えることができます。
伝えられた側も「短い時間でもいいかな」というように、自身の状態をスムーズに伝えます。
心理的安全性とは、どのような場面でも不安になることなく、お互いに身をゆだねて行動できるために必要な概念と言えるでしょう。
心理的安全性を高めることで得られる恋愛的メリット
ビジネスでは、心理的安全性を高めることは個々のアイデアをうまく利用することができ、収益性が高いということにつながるとされています。
※収益性とは、いくらの資本(元手)に対しいくらの儲け(利益)を出せるか=稼ぐ力。
では、恋愛において、心理的安全性を高めるとどのようなメリットが得られるのでしょうか。
・愛情(収益)を多く生み出せる
・円滑なコミュニケーションにより、家事・育児・デートにおける効率の向上(作業効率の向上)
・イノベーションが生まれやすい環境
・優秀な子ども(人材)の輩出
・別れ・離婚率(離職)の低下
心理的安全性の確保=クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上
上記にあげた複数のメリットにより、心理的安全性が高いカップルはクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が高い状態であると言えます。
クオリティ・オブ・ライフとは、「人生の質」「生活の質」と呼ばれています。生きていく上での『満足度』であると考えてください。
満足度の高い恋愛を送ることで、毎日が充実し、満たされた生活につながります。
カップルにおける心理的安全性レベルの測定方法
今、あなたと彼氏の間に心理的安全性が確保されているかどうか、測定することができます。
まずは、ビジネス(チーム)における心理的安全性の測定方法をみていきましょう。
1.チームの中でミスをすると、たいてい非難される。
2.チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。
3.チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。
4.チームに対してリスクのある行動をしても安全である。
5.チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。
6.チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。
7.チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる
これらの質問に対し、ポジティブな回答が多ければ多いほど、心理的安全性を高く感じているということになります。
恋愛に置き換えて質問します。以下の質問に自分自身に当てはめて考えてください。
1.恋人は、ミスをすると、たいてい非難してくる。
2.恋人同士で、課題や難しい問題を指摘し合える。
3.自分と異なるということを理由に恋人を拒絶することがある。
4.恋人に対してリスクのある行動をしても安全である。
5.恋人に助けを求めることは難しい。
6.恋人は、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。
7.恋人と一緒にいるとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。
ポジティブな回答が多く出た場合、心理的安全性が高い状態です。ネガティブな回答が多くなってしまった場合は、心理的安全性が低い状態と言えます。
カップルで心理的安全性を高める方法とは?
では、カップルで心理的安全性を実際に高めるためにはどのような行動をとればよいのでしょうか。
「チームの心理的安全性」を最初に提唱した、エイミー・エドモンソン氏(ハーバード・ビジネス・スクール教授)は、心理的安全性を高めるために個人にできる簡単な取り組みとして、以下の3つを挙げています。
1.実行の機会ではなく学習の機会と捉える。
2.自分が間違うということを認める。
3.好奇心を形にし、積極的に質問する。
これらはそのまま恋愛に当てはまると言えるでしょう。
恋愛といえど、人間関係のコミュニケーションは、常に学習の機会であると捉えることが大切です。自分が間違うということを認め、好奇心を形にし、積極的に質問する。
この3つの取り組みをカップルが個々に行った場合、心理的安全性の確保へとつながります。
*恋愛において心理的安全性を確保するということは、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上につながります。さらに、恋愛だけでなく、家族(親子)や友人との間にも心理的安全性は存在しています。
さまざまな人間関係において、お互いに尊重し、円滑なコミュニケーションをとることで、仕事にもよい影響がみられると考えられます。
恋愛だけでなく、すべての人間関係がビジネスの延長線上にあるのです。
心理的安全性を確保して、満足度の高い人生を!