「運命の人」との恋の特徴4つ
「運命の人」との恋は、以下のように定義づけています。
・心も身体もピッタリ互いに深く愛し愛される関係
・互いに尊敬し影響し合い視野が広がり精神的に大きく成長できる関係
・驚くほどの共通点や共通の価値観を持っている(それでいて性格は真逆のパターンも)
では、運命の恋人との関係は、他にどんな特徴があるのでしょうか。
「もう探さなくていいのだ」という安心感
「運命の人との恋は穏やかである」……などのアドバイスもあることから、「私たちは激しい恋なので、運命の相手じゃないのでしょうか?」と相談されることがあります。私は「そうとは限らない」とお伝えしています。
それぞれの人に「人生の課題」があるのだとしたら(私はあると思います)、人によってその内容は違うはずです。
「お金への執着」を手放す。
「お金への嫌悪感」を手放す。
「他人を受け入れること」を学ぶ。
「他人を拒否して自分を守ること」を学ぶ。
いろいろな課題があると思います。「運命の恋」も、人によってストーリーが異なるはずです。
・一生ともに寄り添うための運命の人
・大きな成長をもたらしてくれるが寄り添わない運命の人
大きく2種類の関係があると思います。前者が「穏やかな恋」、後者は「激しく狂おしい恋」でしょう。どちらか片方としか出会わない方もいれば、両方と出会う方もいるのだと思います。
共通しているのは、そんな彼と出会うと「あぁ、もう探さなくてもいいんだ」と安堵できること。それでも別れる場合もあるので、恋は厄介です。
本音を伝えても喧嘩してもお互いを嫌いにならない
恋人と喧嘩をしたくない人もいますよね。感情的にならずに、うまく自分の気持ちを言葉にするのは難しいものですが、嫌われるのを恐れたり、格好悪い自分を見せたくなかったりという理由のために、「かわいい自分」だけを見せて、「外面」で誰かと深く繋がるのは難しいものです。
特に、結婚して毎日顔を合わせ、子育てしていくなかで、夫婦が表面的な関係であれば、子どもも「本当の自分」を素直に表現したり、認めたりすることができません。つまり、自己肯定感の低い子に育ってしまうのです。そうなると、親子関係もどこかに歪みが出てきてしまいます。いずれにしろ、そのツケは自分に返ってくるはずです。
でも、「運命の人」との関係では、本音を正直にぶつけたとしても(相手を貶すのとはまた別です)、嫌いになったり軽蔑したりすることはありません。お互いに相手の意見を受け入れ、妥協する場所を探そうと思うことができるのです。
「彼の幸せ」を自分のことのように喜べる
「運命の恋」に共通しているのは、「彼の幸せ」を自分のことのように心から喜べること。
たとえ「別れる」という選択をしようと、相手の幸せを願えるのです。嫌いになったわけでも幻滅したわけでもないのに、「この関係は終わったのだな」という不思議な「達成感」のようなものを感じる人もいるでしょう。
「この人と出会って、私は変わった」
「この人と出会って、私は成長できた」
共に歩もうと、別れようと、心からそう思える相手なのです。そして、彼と出会えたこと、彼の存在そのものに、深く感謝の気持ちを感じることができます。
「誰かに深く愛された」という経験が「孤独」から救い出してくれる
運命の人と、一度でも「お互いに深く愛し合えたのだ」という経験ができれば、心の砂漠は不思議なくらいに消えていきます。永遠に埋まるはずがないと思っていた「孤独感」が薄らぐのです。
別れた「運命の人」への欠けた心が元には戻るのは困難でも、過去にずっと感じてきたような、生き辛さや孤独感は、驚くほどなくなるでしょう。
それが、「運命の恋」を経験した人が得る、大きな財産です。
この世の中には、自分を理解し深く愛してくれる人が、ひとりでも存在するのだ……という安心感。これは、とても大きな希望の光になり、温かさとして心身に残ります。心理学では、潜在意識はすべての人と繋がっているという考え方があります。その感覚が、体感としてわかるような感じです。
「親に深く愛された」という経験が無い人なら特に、「実は、血の繋がりよりも、心で深く繋がれる人が、この世に存在する」と身をもって体得することは、とても心強いことです。
生きていくうえで、大切なのは「血縁」だけではない。ずっと、親にばかり理解を求めてきたけれど、本当に理解してくれる人は、意外にも、外に存在するのかもしれない。……という体験ができれば、自己肯定感、親子関係、友達関係など、いろいろなことが違って見えてくるはずです。
そして、運命の恋であろうとなかろうと、一つひとつの恋を大切にしなければ、「運命の恋」からは遠ざかっていきます。今そばにいてくれる人との関係を、まずは大切に育んでいきましょう。
恋愛ガイドより